香集寺について

香集寺は海浜部に突き出た海抜120mの虚空蔵山山頂にあります。山号は当目山です。弘仁6年(815)に弘法大師が聖徳太子の 手による虚空蔵菩薩を祀ったことが寺の始まりとされます。伊勢朝熊金剛証寺(三重県)、 京都嵐山法輪寺とともに日本三大虚空蔵尊として信仰を集めてきました。 現在は無住ですが、虚空蔵山麓の弘徳院に本尊が移され、信仰されています。


また、現地では見学できませんが焼津市指定文化財の香集寺の絵馬というものがあります。「田中城主第6代西尾丹後守忠照の弟忠知が、寛文7年(1667)5月13日に奉納した市内最古の絵馬です。左前足をあげた躍動 的な馬が金箔の下地に描かれています。筆者は塙宗悦法印と伝わり、小川の海蔵寺に奉納された同じ市指定文化財である「海蔵寺の絵馬」と対で製作されたと考えられます。

船舶無線電信発祥地記念塔

虚空蔵山頂上の香集寺境内にある記念塔です。明治36年(1903)、帝国海軍が実験用に日本で初めて無線電信試験所を設置したことを記念して建立されました。